2019/01/22 追記
こちらの記事のデータはかなり古いです。
データについては直近の記事を参照ください。
tokyoumaimon.hatenablog.jp
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UberEATSを始めてからそれなりに配達をこなしてだいぶ慣れてきました。
私が初めてUberEATSを知ったのは「月間ビッグ・トゥモロウ」という雑誌です。
この雑誌で「タケさん」という方の記事を見て興味を持ち、ネットでブログなどを見あさりました。
ただ、「ブログにかかれていることと違うな」や「これ書くべきこと書いてないよね?」と思う部分が実際にUberEATSを経験してから多くあり、これから始めてみようと思う人の参考になればと思いこの記事を書いてみました。
【ブログの「UberEATSで"稼げる"」はほぼ嘘】
多くのブログで見るのは「X万円稼げます!」という文句です。
「5万円も稼げます!」「日給3万円も可能!」というのですね。
これを見て、えっそんなに稼げるの?!って驚いた人は良く考えてください。
1日3万円稼げたとして、それを1か月続けたら単純計算で約90万円ですよね。
正社員でもないただの委託(委託でいいのかな?)、しかも宅配する人は言ってしまえばどこの誰かもわからない。そんな人にこれだけの給料が払われるようなサービスあると思いますか?
月間ビッグ・トゥモロウに取り上げられていたタケさんという方は「ほぼフルタイムで働いた月は30~35万円ほどの月収になりました。」と語っています。
(タケさんの言葉は月間ビッグ・トゥモロウ No.448 34ページより引用)
この方は雨の日も週末もバイクで配達し、ブログどころか配達員のLineグループをつくるだけでなく、さらにはUberEATSのためにレンタルサイクルの整備の会社まで設立した本当にガチでやっている方です。このような方で1か月フルタイムで稼ぐ額が30万円強。
じゃあ「日給3万円以上」なんて嘘ですよね。
もちろんまるっきり嘘ではないでしょう。週末や雨の日などに配達すると特別ボーナスが支給されますし、配達が途切れなく来ればそれぐらい稼げる日もあると思います。これは私が実際に体験して思うことです。
けど、一般的に「日給3万円」と見たら、「働けばその日は必ず3万円もらえる。」と解釈しますよね。日給とか時給ってそういう制度ですから。しかし、数多くあるブログの書き方はそれに対するフォローを入れず虚飾といってもいい書き方をしています。
【ブロガーはなぜ本当のことを書かないのか。】
上述の通り、日給X万円なんて簡単!っという文句はほぼ嘘と言っていいことがわかります。
雑誌に取り上げられるほどガチでやってる人が最大で月収35万円ですからね。
じゃあなぜUberEATSのブロガーはこんななのか
これは私の推測ですが、UberEATSには配達員の紹介ボーナスというものがあります
招待コードを新しく配達員になろうという人がUberEATSへ登録の際に専用欄に入力すると、その人が20回配達をすると新規登録者に2万円払われ、さらにコードを所有している人にも紹介料として3万円払われるのです。
なのでみんなこの3万円をあわよくば得たくて必ずと言っていいほどブログに「あなたも2万円もらえます!」と言ったことを書き込みますし、Twitterにも「使ってください。」と臆面もなく投稿します。
今回私はただの趣味で書いてるのでネガティブなこと書いていますが、紹介料を狙っている人は書くはずありません。だって読んだ人が配達員になるのやめちゃうかもしれませんからね。だからみんな「UberEATS配達員はめっちゃ稼げるからなろうね!あっなるときはこのコード使ってね。2万円もらえるよ^^」って感じなんだと思います。
実際腹の内では「はよ登録して3万円よこせや(#^ω^)」…いやすべての人がそうだとは言いませんよ?
けど毎日でなければUberEATSで1日万単位で稼ぐことも可能ではあるんです。だからそういうブログ記事も100%嘘じゃないんです。どうしたらそうできるか、またはどのようにしないとできないのかということを書いてないだけ。
では普通にやってたらどのくらいの稼ぎなのか、1日万単位で稼ぐには何をしなければならないのかをお教えします。
【UberEATSで万単位で稼ぐコツ】
まず初めに私はどれほど稼いでいるでしょうか。
報酬(1回あたりの平均)
|
配達時間
(1回あたりの平均)
|
時給換算 |
¥ 2,233 |
2:03:44 |
¥ 1,117 |
こちらが私のデータです。私は開始以来UberEATSでの配達の記録を全てエクセルにまとめており、上の表はそれから算出した値になります。
「1回あたり」というのはわかりにくいですが、1日ぶっ通しではなくお昼休みと夕飯時のそれぞれの配達ピークに分けて活動しているので、それぞれ1回とみなします。
なお、この値には週末などに支給される特別ボーナス(UberEATSではインセンティブと呼んでいる)は含まれていません。
これで日給万単位は少なくとも私には無理だというのはわかるかと思います。
ですがこれは私が特別どんくさい上に配達に不熱心というわけではなく、UberEATS過疎地のごく一般的な配達員のデータになると思います。
では日給万単位なんて額どうやったら叩き出せるのでしょうか。
さっさと結論書いちゃうと
①バイクで配達
②休日や雨の日の特別ボーナスを利用する。
③配達依頼がひっきりなしにくる。
少なくともこれらを満たさないと1日に万単位で稼げないです。
①バイク必須の理由
先ほどの私のデータは自転車配達だからこのような結果になるのです。
私の自転車はEscapeR5 2015年モデルのクロスバイクです。通勤にも使ってますが、だいたい10kmを40分で走ります。
東京は信号が多いですから街乗り用としてこの自転車は妥当です。
けれど東京は坂が多い!
私の自転車は坂も比較的楽に登れますが、だからと言っても限度があります。
坂道の多い東京を漕ぎ続けると2時間ぐらいでヘトヘト。
ちなみに自転車ですとだいたい20分に1配達(400〜800円)。
バイクの方が当然自転車より短時間で且つ体力の減少を抑えられます。自転車だと私くらいしか稼げません。
だから万円単位で稼ぐためにはバイクが必須です。
(私は体力づくりも兼ねているので自転車で続けています。)
②時間帯、休日や雨の日の特別ボーナスを利用する。
UberEATSでは注文のピーク時に1配達あたりの給料が1.1~1.5倍になります。
また休日や雨の日は配達回数に応じてボーナスも出ます。
(4回以上の配達で700~1000円配達報酬とは別に支払われるなど)
これを最大限活用しなければ日給万単位は難しく、そしてこのためにより短時間で配達できるバイクが必須なのです。
③配達依頼がひっきりなしにくる。
バイクを準備してピーク時に満を持して待っていても、そもそも注文がなければ配達依頼もありません。配達依頼がなければ当然稼げません。
今この文章は配達の合間の暇なときに書いていますが、時間は18時過ぎでピーク時に当たるのにもかかわらず、さっき30分待ってやっと1件あった配達依頼(525円でした。)を終えたあと、もう20分ほど待っていてめっちゃ暇です(笑)
こんな感じでピーク時にも関わらず依頼が全くないなんてこともあります。
ただこれもコツがあります。
私が今いるのも普段活動しているのも池袋です。
レストランは点在していますし住宅街が周りを囲んでいます。
しかし、UberEATS的に池袋は過疎地です。
先ほどのピーク時の給料アップについて、少なくとも私は池袋エリアが1.3倍以上になったのを見たことないです。
ピーク時の給料アップ率がいいのは代々木〜渋谷〜恵比寿エリアか、六本木〜新橋あたりです。
配達依頼も多いです。
他のエリアは池袋や新宿も含めて微妙です。
なぜこうなのか詳しくは知りませんが、UberEATS本社が恵比寿あたりにあるので単純にこれらのエリアの飲食店へUberEATS利用の営業がかけやすいのかと思います。
ともあれ、配達依頼をより途切れなく受けるためには代々木、渋谷、恵比寿、六本木、新橋エリアに赴く必要があります。
私は池袋に住んでいますし、池袋と違ってこれらのエリアは新橋を除いて坂だらけなので自転車でわざわざ行くのは気が引けるんですよね;;
こういう理由からもバイクが必要なのです。
改めてまとめます。
UberEATSで稼ぐには、最低でも
「バイクを利用」し、
「ボーナスを活用」し、そして
「エリアを選ばなければならない。」です。
あ〜もう1時間半経ってるのに500円しか稼いでない(笑)
(後日追記:最終的に全く来なかったので帰りました。1時間半待って配達1回→525円という結果でした。)
【UberEATSのメリット、デメリット】
<メリット>
■いつでも好きな時にできる。
■面接などがなく書類提出とバッグの受け取りだけで始められる。
<デメリット>
■ 時給性の仕事とは違う。いつでも仕事があるわけではない。
■効率が悪い。
■必要経費は自腹。
アルバイトは出勤していれば例え仕事がなくてもお金がもらえます。しかし、UberEATSはいざ仕事をしようと思っても配達が来なければ無給です。
また、UberEATSの給料の発生は配達距離依存ですが、飲食店から配達先までしか計算されません。なので、例え配達依頼を受けたところから飲食店までの距離が3kmだとしても、飲食店から配達先までが1kmであれば1km分(約400円)しかもらえません。
下の図のように同じ4kmの移動でももらえる給料に大きく差がでます。
|
依頼を受けた場所→飲食店 |
飲食店→配達先 |
報酬 |
依頼A |
3km |
1km |
約400円 |
依頼B |
1km |
3km |
約700円 |
理想としては飲食店が自分のすぐ近くにあり、且つ配達先の近くにもUberEATSで利用できる飲食店があることですが、だいたいの町は飲食店が集まるエリアと住宅街にわかれますので、
住宅街(配達先)まで行ったらまた飲食店のあるエリアまで無給でもどってこないといけません。たま~に新宿↔渋谷の往復など配達先が別の町の飲食店エリアに近くて効率のいい配達をできる時もありますがあんまりないしこちらで決められないので完全に運次第です。
また、自転車にしろバイクにしろその購入や利用、必要であればメンテナンスはすべて自腹です。本来会社が負担する部分を自分で負担しなくてはいけません。
【UberEATSへの満足、不満】
満足
■配達におけるストレスがない
■気に入らない配達(距離が遠いなど)はスルー出来る
私が考えるにどんな仕事もストレスの主な原因は”人”だと思います。しかし、荷物を受け取って渡すだけなので人との接触は最低限で済むため、ストレスは全然感じません。
また、待機場所から飲食店まで遠かったり、どんどん自宅から離れていくから嫌だなってときはスルーできます。(呼び出し音は30秒ぐらい鳴り続けるのでスルーボタンなど実装してほしいとこではありますが…)
不満
■UberEATS社の問い合わせ担当がポンコツ
■アプリのマップが見づらい
■配達依頼受信時には配達先がわからない
■配達依頼をスルーするボタンがないので30秒ほど待たなければならない。
■応答率が設定があり、配達依頼をスルーすると依頼受信に影響する。
【UberEATSの将来性ー本当にこれで食べていけるか】
UberEATSだけで食べていくのは難しくなる、と私は考えています。
理由はUberEATSという会社の成長性に対する配達員の過多が予想できるからです。
まずUberEATSの成長性に関して、現段階で「食事の配達」という需要はあります。しかし、だいたいのお客さんはそれなりにお金がある人のように見受けられます。もちろん私が配達した先には低所得と見られる人もいますが全体の2割程度だと思います。
それもそのはず、UberEATSで注文すると配達料が380円もかかるのです。
380円って2回使ったら1食分ですよね。
1回配達してもらうのに通常の1.5倍近くの料金を払う気がある人、つまりそれだけお金がある人じゃないとなかなか利用しません。
じゃあ小金持ち以上がこれから東京に増えていくかと言えば、特にその兆しはありません。
UberEATSの成長度合=配達依頼の増加ですが、少なくとも現状維持ではあと1年くらいで頭打ちなんじゃないかなと思っています。
一方で配達員の増加が考えられます。配達員の登録は無料ですので、UberEATSが認知されればされるほどそのメリットからも配達員は増えていくと思います。
特に外国人の存在が大きいと思います。
政府は人手不足を解消すべく安易に外国人を日本に入れる方針を取っていますが、ヨーロッパに住んでいた経験上、私はこれには大反対です。反対理由については割愛しますが、元々政府は介護などの分野で活躍してもらいたいようですが、先日応募者がまったくいないということが発表されました。
介護など給料が安くてつらい仕事をされている方はそれに意義を感じて行っている方もいらっしゃると思いますが、少なくともこういう人たちはお金目当てで来ているのでそのような仕事を積極的に行うとは考えにくいです。
だから自転車かバイクさえあればだれでもできるUberEATSが彼らに知られればどっと参入してくると私は予想しています。
そうなれば明らかに配達依頼の増加に対して配達員が過剰になります。
私は1時間半で1件の配達依頼があり、1時間で0件だった時もあります。
こうしたことはめったにないのですが、将来的には2~3時間待機していても依頼が来ないということが考えられます。
六本木などでは少なくとも5分待てば必ずと言っていいほど来ますが、前述のエリア以外は池袋と同じ過疎ってると言えます。
さらに配達員の立場は吹けば吹き飛ぶようなものです。配達員は社員ではないですから。私も法律詳しくはないですが、社員は法律が守ってくれますが委託程度の配達員はあまり期待できないでしょう。UberEATSの方針が変更すればそれに振り回されるだけです。
事実、先に稼ぐための条件にあげた「ボーナス」も減ってきています。以下にUberEATSから送られてくるメールのコピペとそれを比較できるように簡単にまとめたものを載せます。
<比較>
UberEATSの配達回数ボーナスは下記のようになります。
昼/夜のピーク(XX:00〜YY:00)にZ〜A回配達を完了するとB円
その変遷は下表のように変わっています。比較は「4〜7回配達」&「5〜9回配達」です。
|
もらえる金額 |
必要最低配達回数 |
実際の条件 |
以前 |
¥ 800 |
4 |
4〜7回配達を完了すると800円 |
1/20まで |
¥ 700 |
4 |
4〜7回配達を完了すると700円 |
1/21以降 |
¥ 850 |
5 |
5〜9回配達を完了すると850円 |
1/20までとそれ以降では「貰うための最低配達回数」が変わってしまっているのでの公倍数を求め実際もらえる金額が安くなっていることをお見せします。
4と5の最小公倍数は20なので配達回数が20になるときの金額を比較します。
※「もらえる金額」は配達数によって変動するので、この場合は4回または5回の配達を5日または4日行ったということにします。
↓↓↓
|
|
貰うための最低配達回数 |
|
もらえる金額 |
合計 配達日数 |
配達日数 |
1日当たり |
以前 |
¥ 4,000 |
20回 |
5日 |
4回 |
1/20まで |
¥ 3,500 |
20回 |
5日 |
4回 |
1/21以降 |
¥ 3,400 |
20回 |
4日 |
5回 |
うん、減ってますね。
一応以下にUberEATSから送られてきたメールより、配達回数とそれに応じていくらもらえるのかの表をコピペして載せます。
<以前> |
4〜7回配達を完了すると800円、 |
8〜11回配達を完了すると1,600円、 |
12〜14回配達を完了すると3,000円、 |
15回以上配達を完了すると5,000円。 |
↓↓↓
<1/20まで> |
4〜7回配達を完了すると700円、 |
8〜11回配達を完了すると1,400円、 |
12〜14回配達を完了すると2,800円、 |
15回以上配達を完了すると4,000円。 |
↓↓↓
<1/21以降> |
5〜9回配達を完了すると850円、
|
10〜14回配達を完了すると1,800円、 |
15〜24回配達を完了すると2,800円、 |
25〜34回配達を完了すると5,000円、 |
35回以上配達を完了すると9,000円。 |
私がUberEATSを始める前のことですが、一度報酬の計算式が変わったそうです。
今のUberEATSにおける報酬は以下の式のようになっています。
報酬-手数料+ボーナス=最終的な報酬
手数料は報酬に対して一律35%です。
報酬自体の減額、手数料の増加、ボーナスの減額……
配達員の収入が減る要因は驚くほど多いのです。
【UberEATSでは稼げない やるメリット】
UberEATS配達員で稼ぐのは様々な条件をクリアすれば日給が万に達することは不可能ではないでしょう。
しかし、それを継続することは現時点ではかなり難しいです。
また、将来的にはもっと難しくなると思います。
ですからもしUberEATSを本職にしようと考えている人はよくよく考えてから決めたほうがいいでしょう。
じゃぁ何故私がUberEATSをやっているか。それは以下のメリットがあるからです。
■いつでも好きな時にできる。
■仕事に臨んでの手続きが簡単
そしてこのメリットは今の私にとってとても良いからです。
実は私はやりたいことがあり、いろいろ準備をしなければならないので会社を辞めました。そして少しでも生活費を途切れないようにするためと、いままで座り仕事が多かったので体力をつけるためにUberEATSを始めました。
(バイクを使わないのも体力作りが目的の一つだからです。)
UberEATSは必要事項を記入して本社にバッグを取りに行くだけなのでわずらわしい契約がありません。
体調が悪かったり他のことで時間が取れなければ誰に断る必要もなく休めます。
なので私のように次のキャリアへの中継ぎだったり、学生や専業主婦/主夫などたまに時間が空くときにお小遣い稼ぎをした人にはとても良いのです。
ですが、UberEATSを専業にするというのはそのシステムの特徴や将来性から難しいと思います。また職歴にUberEATSが入るというのはその次のキャリアに進みたいと思ったときには今の日本人の価値観からするとむしろ足手まといになる可能性もあります。
前述のように将来的に配達員の収入がどうなるかもわかりません。
生活するためにUberEATSをやるなら普通にアルバイトしたほうが良いと思います。
私からお伝えしたいことは以上になります。
文章が長くなってしまい申し訳ありません。他のブログで書かれていないネガティブなこともかなり書きましたが、それでもUberEATSに魅力を感じ、登録されるのであればがんばってください。
登録方法はこちらの記事をご参照ください。
tokyoumaimon.hatenablog.jp
配達員をしているとたまに配達先がいっしょだったりします。
もしかしたらどこかで知らぬ間にお会いしていることもあるかもしれません。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
追記
配達料などについては、かなり変動していますので、直近の記事のデータを参照ください。
tokyoumaimon.hatenablog.jp