UberEATSの確定申告~UberEATSは配達業じゃない?~
■確定申告に必要な物はくれない
確定申告の時期が来ました。
UberEATSで稼いでる方々は確定申告でこの収入はどのような扱いなのか疑問の方も多いのではないかと思います。
UberEATSに電話するも電話担当者は何もわからない
確定申告において必要なのはお金が自分に対していくら支払われたかを示す書類。
会社なら源泉徴収票。
が、
税理士さんにUberのことを聞くと、
「業務委託なら支払調書を(委託主が)出さなければならない」
との回答でした。
で、実際Uberに調書を出してと聞いたところ
支払調書はでない
との回答。
理由は配達員はUberの社員でも何でもないから。
けど配送料はUberから支払われますよね?
じゃあ配達員とUberの関係ってどういうもの?という質問をした答えのまとめが以下。
①UberEATS(社名:Uber Portier B.V.)は配達サービスの提供はしていない
②UberEATSはアプリの提供しかしていない。
③配達業の個人開業をしている人(UberEATSの配達員のこと)にアプリの使用を許可しているだけ。
④配達員への支払いはUberからの報酬ではない。
配達に対する報酬は、飲食店から配達員への報酬。
Uberはその代行決済をしているに過ぎない。
UberEATS配達員はUberのアプリを使ってるだけの人。
いや~驚きましたね。私が法律に無知だったこともありますが、配達員だと思ってたのに配達員じゃないんですから。
特に③の部分で
「えっ私個人開業してないんだけど?」
って思う人もいると思います。私もそうです。
恵比寿のセンターがまだあった時、担当の人が
「個人開業者が配達を~」
と話し始めて
「えっ待ってください。個人開業って個人が役所に申請を出すものですよね?私は個人開業してないんですが…」
と聞いたら
「う~んそこはあやふやなところなんですよね~」
との回答
………え?
これ裁判沙汰になったりしたら
ってぐだぐだになるでしょう。
私がそうだったんですが、たぶん多くの配達員の方は
「UberEATSと契約を結び、UberEATSの配達員として配達を行い、配達の報酬をUberEATSから受け取る」
という認識なのではないかと思います。
しかし、Uberの人は、
「Uberはアプリしか提供していない」
という点を強調してきます。
いろいろニュースになるようになりましたが、
本格的に裁判沙汰になった場合、Uber社は
「問題を起こした人間(配達員)は当社とのかかわりはなく、当社が提供するサービスの利用者に過ぎない。したがって、当社は何も責任を負わない。」
と逃げる形なんだと思います。
これはサービス開始からこうなんです。
■規約の確認
ちなみにこういった規約は自分のアカウントに入って左上の三本線をクリックすると出てくる「プロフィール」をクリックし、そのプロフィールページの右側に出てきます。
例えばUberは決済代行しかしてなくて配送料はレストランから支払われるというのは以下に書いてあります。
4.1 配送料計算及び貴殿による支払.
貴殿は、Uber サービスを介して取得された対象配送サービスの案件であってユーザーに提供され完了されたものごとに、配送の手数料(これを「配送料」という。)を本件レストラン請求する権利を有する(但し、配送料は当社が代理受領権限に基づきユーザーから受領し、貴殿に支払われることになるものとし、貴殿はこれにあらかじめ同意する。)。
(代理受領なのにその報酬額をレストランじゃなくUberが決めてるのはどうなんですかね…)
■確定申告はどうするのか
かなり回り道しましたが……
結局のところ確定申告はどうするのか。
会社の給料は税金を抜かれてから支給されます。
が、UberEATSの場合は配達員とUber社自体にかかわりはないので税金はぬかれていないそうです。
手取りじゃなく額面がそのまま入ってます。
では、この給料が所得としてどういう区分になるかをUberに聞きました。
「配達員におまかせしてます」
なので、同じUberEATSからの報酬(正確に言えばUberEATSのアプリを利用してレストランから受け取った報酬)を申告した人でも、雑所得とかの区分が違うことが普通にあるそうです。
Uber担当者も
「新しい業態なので税理士でも意見が分かれている」
と言っていて、つまりは明確な手順が決まっていない。
逆に言えばあなたの自由。
私は雑所得にしてます。
■まとめ
確定申告はUber配達員の判断。
好きにしていい。
Uber社がそう言ってます。
もし税務署から何か言われたら
「自分たちの好きにしていいと言われた。それしか答えられない」
でいいと思います。
こんな言い方すると何か不正逃れで都合のいいことを言っているような感じがしてしまいますが、事実そうなのですから他にどうしようもないです。