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【UberEATS】最近のUberEATS配達員の環境ー2月~8月データ分析

<はじめにー配達員と利用者の増加のペース>

 

今年の2月ごろ、それまで週末は必ず1.4~1.5倍の報酬アップが渋谷あるいは六本木であったのが、急になくなり1.3倍しか見なくなりました。

 

元々「利用者の増加に対して、配達員の増加スピードが圧倒的で、そのうち配達員過多になる。」という仮説は立てており、ついに配達員過剰になりはじめたのか、と思ったのがこの時期でした。

 

利用者は配達の手数料を支払わなければいけません。

当時は380円だったかと思います。

一般的なサラリーマンにとって380円は1回の食事代の半分ぐらいにはなるのではないでしょうか。

どっかのテレビでは500円と言っていましたが、私の職場だった新橋ではそんなの無理で、大体安くて700円平均900円くらいだったかと思います。

つまり、UberEATSを頼むということは、普段の1.5倍近い料金を払うことと同じ人が多いということです。

 

 それに抵抗がない人がどれほどいるでしょうか。

 

食事代1.5倍が許容できる人間と言うのは簡単に言うとお金がある人です。

また、お金よりも時間の方に窮している人により需要があるでしょう。

 

実際、六本木のゴールドマンサックスなどの高給取りを始め、私がいままで配達していた先はほとんどが中々のビルに入ってる職場だったり、それなりの家賃が要りそうなマンションばかりです。

低所得と思われる人は全体の5%ぐらい(体感)

 

このような層の人間は所得のピラミッドで言えば一番上です。

つまり、人口の中で一番母数が少ないことになります。

 

一方配達員はどこの馬の骨でもできます。

日本語できない外国人でさえやっている昨今です。

(配達員が急増したのも外国人向けに広報したのではないかと考えています。)

 

また、配達員はお金のある上の層の人はやらないでしょう。

小遣いの欲しい中所得者層、または今の稼ぎでは足りない低所得者層が潜在配達員ないしは現配達員と考えられます。

 

つまり、下図のような形になるはずです。

 

f:id:mimiz9:20180906022112j:plain

 上図のように、母数が圧倒的に差があるため、配達員が過多となる。そうなると配達員を動員するために行っている、プロモーション(報酬1.X倍)、やインセンティブ(配達回数に応じた追加報酬)も不必要になります。

つまり、配達員の収入は減るというのが私の仮説でした。

 

この仮説が、現実になり始めたと感じた今年2月から半年経ち、実際どうだったのかを私の配達記録から算出したデータを基に分析しました。

 

また、最後に今後の配達員の環境はどうなっていくかの展望も記載します。 

 

他にもいくつか仕様に変化があったので、それもついでに載せておきます。

 

<時給推移>

下のグラフは私の配達記録を基に算出した、報酬を時給に換算したものの月ごとの推移です。

 f:id:mimiz9:20180903205240j:plain

 時間は「オンライン時間」を使用しています。

「オンライン時間」とは、アプリをどのくらいの時間起動していたかの記録です。

つまり、「配達しよう。」とアプリを起動してから、「もうやめよう。」とオフにするまでの時間であるので、時給換算に用いるにはかなり精度が高いと思います。

(UberEATSのデータ自体精度が低いことはあらかじめご了承下さい。) 

 

ただ、この「オンライン時間」は何故か週ごとにしか見れません。

したがって、2018年2~8月半年間の各月の初週のデータを参照しています。ただし、締日が月曜5:00で固定の関係で、前月の末日が入ってしまったり、当月の2週目に差し掛かっている月もあります。あくまで、おおむね初週でお考え下さい。

 

(上グラフと同じ物)

 f:id:mimiz9:20180903205240j:plain

 

 ご覧いただけるように、恐ろしいほど下がってそこから盛り返して安定した、という感じですね。

データに関しては、必ずしも同じエリアではないですし、昼夜の違いも影響はあるとは思いますが、常に一番稼げるエリアを模索してきましたし、配達サイクルも大して変わってないのでそれほど大きな影響ではないと思います。

 

例えば、2月らへんは報酬が1.3~1.5倍になるので六本木や渋谷まで行ってました。

しかし、徐々に1.5倍や1.4倍が消え去り、倍率が大差なくなったので時間や体力的な費用対効果の関係から自宅近くの池袋や新宿に活動の場を移しました。

おそらく六本木~渋谷あたりで続けていても大差ないと思います。

 

 

5月がめちゃめちゃ下がった理由はわかりません。5月に関しては初週以外も調べたのですが、むしろ初週よりも低かったです。この時期は確か5時間オンにして2件しか依頼がなかった日もあった最悪の時期であったかと思います。ただ、なんでそんなひどかったのかは、特にUberEATSから発表とかなかったのでわかりません。

なんかキャンペーンで人をめちゃくちゃ入れたりしたのか、システム上一部の人にだけ依頼がどんどん行くようバグってたのか、根拠のない予想しかできません。

 

しかし、少なくとも、2018年初頭は1.4~1.5倍が当たり前だったのが、直近3か月では大雨などがない限りは1.2倍すらありえないし、お昼などピーク時にも関わらず1.1倍のプロモーションすらつかないという惨状に変わっています。

 

 

状況の変化まとめ

時期

報酬倍率

(最低)

 報酬倍率

(最大)

  報酬アップ地域
~2月 1.1倍 1.5倍 全区(時間による変化なし)
直近 1.1倍 1.1倍(ほぼ) 一部の区(時間により変化)

(「直近」では1.2倍もある時もありますが、滅多にありません。)

 

1件当たりの報酬

平均 / Payment
2月 761円
3月 689円

4月

624円
5月 563円
6月 539円
7月 584円
8月 591円

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(※縦軸=円、横軸=月)

6~8月間に関して、1件当たりの報酬が伸びていることに関して、7月は台風の影響で1.2倍が結構あったのが原因だと思います。

8月に関しては、すいませんデータ出しした後に気づいたのですが、8月後半は配達していなかったので他の月と違って半月分しか反映されていないので、データとして正しいかがそもそも微妙です;;

 

 各グラフより、6~8月間に関して、1件当たりの報酬が伸びているのに、時給換算グラフでは横ばいの理由は、上記の台風およびデータ不十分が要因となっていそうですが、一方でそれだけ待機時間が増えているからかとも思われます。

 

報酬があがっても時間が増えれば当然時給換算では下がりますので。

 

平均待機時間(分) 平均配達距離(km) 平均配達時間(分)
2月 6 2.1 23
3月 7 2.0 20
4月 14 2.4 19
5月 13 2.0 20
6月 9 1.8 19
7月 5 2.1 20
8月 8 2.2 19

 

上記表より、配達にかかる時間距離に大して差がないことから、配達エリアの影響ではないでしょう。

(4月の配達距離が多めなのは、たぶんエリアを変えたばかりで効率の良い動きができてなかったからじゃないかと思います。)

 

平均待機時間(配達を終了してから、次の配達までの時間)がやはり2月3月に比べて増えています。

7月は一番低い(5分)ですが、これは台風によって雨の日が多く、配達員が少なかった日が多かったことで回転がものすごくよかったのが原因と考えられます。

 

そもそも待機時間が増えるのは何故かと言うと、配達員が多くいて自分に依頼が回ってこないことが原因だと思われます。ただUberEATSから情報共有は一切ないのであくまで予想です。

(例えば、特に雨などで追加報酬がでているにもかかわらず晴れた日などはまったく依頼が来ません。)

 

結論として、「配達エリアの拡大サービス利用者が増えている(UberEATs曰く)が、それ以上に配達員が増えるスピードが速い」という仮説は妥当だったと考えられます。

 

<今後の展望>

配達員の報酬については、おそらく今後大きな変化はないと思います。

理由としましては、まず先のグラフにあるようにUberEATSが報酬倍率を変化させてから4月までに大幅に時給が下がってから、ちょっと戻ってその状態が継続しているからです。

このことより、UberEATSは調整を行った結果、現状が妥当であると判断しているのではないかと考えられるからです。

今後も配達員はもちろん増えていくでしょうが、同時に減っても行くと思います。

実際、「以前は稼げてたけど、全然稼げなくなったから止める/止めた。」と言う人はいらっしゃいますし、私自身続けるかどうか悩み中です。

また、配達中に見る配達員は古いタイプの黒いリュックじゃなく、新しい緑を見かけることがほとんどになりました。つまり、以前からやってた人はどんどんやめているのではないかと思います。

したがって、増えっぱなしになるのではなく、

新しく配達を始める人が増える→儲けが少なくなってやめる人が出る、

のループが今後続いていくのではないかと思います。

 

強いて言えば冬は寒さがガチできついのでそこで人が減って、報酬や回転率が良くなるかなと思います。

 

暑さは我慢できますが、寒さ、特に雨の日は手がほんと凍ったようになって何もできなくなりますので、それでも頑張る人には恩恵が大きくなるのではないでしょうか。

 

 ーー以下その他の環境変化のまとめーー

インセンティブ通知メール>

  インセンティブを伝えるメールは、以前は見にくいながらもメールに記載していたのが、アプリを開かなければ確認できなくなりました

f:id:mimiz9:20180903204851j:plain
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以前は左のようにまぁ…めちゃめちゃ見にくいのですが、それでもちゃんと記載はしていました。

しかし、めんどくさくなったのか、7月ぐらいからただ「インセンティブ出ますよ。」程度の通知しか送ってこなくなり、内容はアプリを起動しないと確認できないめんどくさい仕様に変わりました。

なお、アプリ上での確認は別段見やすくなっているわけでもありません。

 

<メッセージ機能追加>

以前はお客様からメッセージが来ないとこちらからはメッセージが送れないような仕様だったかと思いますが、これも7月ぐらいから追加されました。

 

住所をちゃんと書いていないクソお客様でもピックアップ時にメッセージを送っておいて配達中に返信を待つことができるようになったので便利です。

 

<タイマー機能実装→消失>

電話してもお客様が出ないときに、10分待って配達完了処理しかできなかったのが、専用の機能がついたおかげでお客様からの理不尽な低評価を回避できるようになりました。

 

しかし、先日のアプリ一新からタイマー機能が消失しました。

ちなみに、他の方のブログを拝見したりすると、同じことを書かれていたので私のみのことではないかと思います。

 

 

長々書きましたが、以上となります。

 

ありがとうございました。