UberEATS配達員です。
Twitterを見るとUberEATSを利用された方による「料理が届かない」系のツィートを見かけることが結構あります。
そこでその理由について配達員の立場から説明したいと思います。
なお、私個人の所感ですので必ずしも正しいとは限りません。
<注文しても配達がなかなかされないのはなぜ???>
まずUberEATSのシステムをおさらいします。
1,お客様が食べたいものを注文
↓
2,UberEATSに登録している配達員に配達依頼がとび配達が開始される。
このような仕組みになっています。
しかし、私たちUberEATSの配達員は一般の配達業者と違い依頼が来ても嫌なら配達しなくていいのです。
では配達員はどのように配達依頼を受けるのでしょう?
まず自分が配達したいな~と思ったときに、スマホで配達員専用のアプリを立ち上げてオンライン状態にします。
こうしておくとUberEATSのシステムが配達員がいる場所、飲食店、配達先までの距離を計算してオンラインになっている配達員に配達依頼を出します。
配達依頼がくるとスマホが鳴るので、アプリを開いて配達ボタンをタップすると配達依頼を受領したことになり、飲食店の詳細とそこまでのルートが表示されます。
こうして配達が始まるのです。
配達依頼の受領時間は数十秒あります。つまりUberEATS配達員が配達ボタンを押さなければ数十秒間待たされることになります。
押さない配達員が多ければそれだけ待たされます。
そして私たちはその配達をしたくなければ数十秒待ってその配達依頼を無視してスキップすることができます。
ではなぜ配達員に依頼を無視されるのでしょう??
理由1:報酬のアップ倍率が悪い。
理由2:家から遠くなるなどそのエリアまで行きたくない。
理由3:飲食店まで遠い場合は行きたくない。
<理由1:報酬のアップ倍率が悪い。>
UberEATSはピーク時(10時半~14時、17時~23時ぐらい)に通常よりも配達料が増えるようにして配達員がより多く稼働するようにしています。
以下がその画像です。
赤線で囲ってあるエリア内の飲食店で料理を回収すると表示された倍率分お給料が増える仕組みです。
単純な話、同じ仕事をして1500円もらえるのと1100円もらえるのであればまず前者を選びますよね?
特に給料が1.5倍になるエリアにいるのに1.1倍の配達依頼が来ても受けるわけないです。
実際、例えば1.5倍エリア内の真ん中あたりにいるとたぶん配達員がたくさんいるので配達依頼がなかなか回ってきませんが、1.1倍エリアに近づくと1.1倍エリアからの依頼がめちゃめちゃとんできます。
だから私は依頼を無視しつつその1.1倍エリアから離れるように1.5倍エリアの真ん中に逃げます(笑)
配達員としてはできるだけ多くの配達をしたいです。
けど配達依頼を飛ばしたい場合はこちらも数十秒待たなければいけないし、依頼を無視すると「応答率(Acceptance Rate)」というものが悪くなります。
(最近スキップボタンが実装されたようですが、出る時と出ない時がありよくわかりません。)
詳細は知らされていませんが、おそらくこれが悪いと配達依頼が回されにくくなるんだと思います。
私の場合は池袋からわざわざ六本木や渋谷まで来ます。だから倍率のよいエリアにいるのに1.1倍など低倍率のエリアの配達依頼が来ると正直イラっとします。
以前間違って配達ボタンを押してしまったときはすぐにキャンセルボタンを押したこともあります。
なので特にお昼時や夕食時のピーク時間帯だと1.1倍のエリアにある飲食店での注文は決まらないことが多いんじゃないかと思います。
ちなみに倍率がいいことが多いのは以下の地域です。
■六本木
■麻布
■新橋
■原宿
■渋谷
新宿は意外に一番いい倍率が適用されたのは見たことないです。
なお、配達員は基本配達してお金を稼ぎたいと思ってますので、アラームに気づかないということはまずないと思います。
ですから注文から配達まで時間がかかってる場合はこのように配達員に無視されている可能性が高いので、上記の5つの駅付近の飲食店から注文するとスムーズに配達に移行するかと思います。
<理由2:家から遠くなるなどそのエリアまで行きたくない。>
配達を受領したときに、私たち配達員がわかるのは飲食店の詳細とお客様の名前までです。
なので、最終的にどこまで行けばいいのかわかりません。
UberEATSをやり始めた時、最初池袋にいたのに早稲田→神楽坂→四谷とどんどん南下されたあげく四ツ谷にいる時に入った依頼が新橋での料理回収だったので、当時慣れていなくて疲れ切っていた私は「新橋までがんばっていってさらに勝鬨橋とか家から遠くに行かされたらたまらない」と思い依頼を無視して帰りました。
このように家から遠くなっていくと帰りがつらいので無視することはあります。
<理由3:飲食店まで遠い場合は行きたくない。>
また、私たち配達員の報酬は移動距離が多いほど高くなりますが、報酬がでるのは飲食店→配達先分の距離だけです。
依頼を受けた場所→飲食店までの距離分の給料はでません。
これも始めた時にあったことですが、池袋から巣鴨まで4kmくらい走ってようやくたどり着いて配達先を見たら500mにも満たない場所にあったということがあって脱力がはんぱなかったことがあります。同時に「そんなに近いなら歩いて来いよ!!」と疲れていた分怒り狂ってもいました。笑
このときの報酬は400円弱ぐらいです。一概には言えませんが4kmあれば900円近くもらえます。
上のグラフは私が配達を開始してからこれまでのデータを基に出したグラフです。
縦軸:時給換算 (¥1000なら時給1000円相当)
横軸:依頼を受けた場所から飲食店までの時間(単位:分)
見ていただくと給料(Payment)を表す赤線はあまり変わりませんが、1配達ごとの給料を時給換算した青線は依頼を受けた場所から飲食店にたどり着くまでの時間がかかればかかるほど低くなっているのがわかると思います。
つまり、飲食店までの距離が遠ければ遠いほど効率が悪いということです。
このように、自分が今いる場所から飲食店が遠い場合は私は無視しますし、たぶん他の人も経験で効率が悪いのはわかっていて無視すると思います。
<まとめ>
■注文をしても配達に至らない場合は…「配達員に無視されている可能性が高い」
■注文から配達開始をスムーズにしたければ、六本木、麻布、新橋、原宿、渋谷かその周辺にある飲食店で注文すると良くなるかも。
今回の記事は以上です。
次回は「配達員に配達をキャンセルされる理由」について書きたいと思います。